雑記の中の指輪の話 旅の仲間当時


映画を観る

3/4

 

 今日はヒゲ祭り! ……じゃなくて、THE LORD OF THE RINGSを。
 この映画「ヒゲよりどりみどり!」と、私の中で、たいへん前評判の高かった一本ですが、いや、ロンゲとヒゲ好きにはたまりません。同じ趣味の方、ぜひ行くべきです。小さい人たち以外はほとんど老若男女を問わず、ロンゲかヒゲか、両方かです。なんと、マトリックスのエージェント・スミスまでロンゲで登場! さすがファンタジー!!
 何か、昨日とだいぶ感想のノリが違いますが、気にしないでください。階段が崩れ落ちるシーンのVFXを観ながら「ハムナプトラのVFXもこれくらい重厚なかんじだったら……」とか考えてしまったことも、ここだけの話にしておいてください。
 物語に対する感想は、きっとたくさんの方が、ちゃんとした文章で書いておいででしょうので、割愛いたします。私はあくまでヒゲで。なんせ、ヒゲ、三つ編みにしている人まで出てくるんですから、さすがファンタジー! ヒゲ引っぱられて「ヒゲを引っぱるな!」とかいったシーンもあり、ターゲットはヒゲ好きか?と疑いたくなるほど。
 そんなヒゲの中で、ナンバーワンは魔法使いのガンダルフでした。じいさん、いい! ばっさばっさの髪の毛振り乱して暴れる年寄り! すごい勢いで馬を飛ばす年寄り! いつも先頭を歩く年寄り! ファンタジー小説に出てくる老魔法使いって、もっと物静かな生き物だと思っておりました(笑)。さすが「指輪物語」だ、あなどれません(えらいピンポイントで評価している……指輪ファンの方々に叱られると思う)。
 以上、先日のヒゲ祭りの模様をお伝えいたしました。次回のヒゲ祭りは来年の今頃の予定だそうです。待ち遠しいですね!
  

原作を買う

3/5
 
 3日、映画からの帰りに、指輪物語2冊購入。
 4日、家人が読了、続きの2冊を購入。
 本日、やはり家人のみ読了、続きの3冊購入。購入時、レジの方に「映画はご覧になりましたか?」と話しかけられる。毎日ちょっとずつ買ってるので、つい話しかけてみたくなったのだろうか。どうやらお好きなご様子。ごめんなさい、こんなに毎日買ってますが、私はまだ、1巻序章を20頁読んだくらいで、本編にすら入っていないのです。
 

吹き替えを見る

3/6

 
 なんというか、今週は指輪一色の我が家です。
 今日、ついついがまんできず吹き替え版を観に行ってしまいました。せめて4巻くらいまで読んでから行きたかったのですが、しかたありません。(「吹き替え版の前に、がんばって1冊でも読む」と宣言したが「無理だろう」の一言で却下されました。現在本編に2頁ほど入ったあたり。……まあ、確かに無理だろう)下手に間を開けると、私の脳から字幕版の記憶が流れ出てしまって、見比べるというより、単に『ヒゲ祭り再び!』になってしまう危険性が高いからです。いや、それはそれでいいのですが、せっかく両方観るんなら、違いがわかるうちの方がきっと楽しいはず。字幕vs吹替です。
 結果、原作未読の私には、吹き替え版の訳に軍配があがりました。字幕だと複数いっぺんに喋ってるときや、矢継ぎ早の会話の時など、台詞の混乱を避けるため省略される言葉が多く、その点で最初から吹き替え有利な戦いではありますが、それを考慮に入れても勝敗は変わりません。もっとも私は英語からきし、なので忠実に訳せてるのはどっちかなどは、はなから判断基準に入っておりませんのでその点、ご承知おきくださいませ。
 場にあった理解し易い言葉とでも言うんでしょうか。字幕版のとき、いまひとつよくわからなかったり、ひっかかっていたやりとりが、吹き替えでは「何だそういう意味だったのか」とあっさり理解できるやりとりに訳されておりました。原作を読まないまま両方観ましたので、純粋に訳の違いだけで、分かったり分からなかったりしたことになります。比べる、と言う意味では未読のまま行って正解でした。吹き替えの方々もすばらしく違和感なく観ることができたのも幸いしたと思います。
 とはいえ、字幕だからこその言葉のかっこよさ、役者さん本人の声など、字幕版の魅力は訳とはまた全く別の所にもありますので、じゃあ次行くとしたらどっちだ?と問われると、字幕と答えるんだろうな(笑)
 もし、原作未読で、観るのは1回、ファンタジーに不慣れ、出演している役者さんに深い思い入れがない、という方には吹き替え版をおすすめいたします。字幕は導入部の長い説明からしてファンタジー全開の内容なので、慣れてない方は読んでると混乱するかもしれません。何より、原作知らなくても物語がきちんと分かるように訳されているのは、断然吹き替え版です(笑)

 とまあ、何やらつらつら書いておりますが、結局のところ、本日もヒゲ天国でした。(もはや祭りですらないんかい……)ガンダルフは日本語しゃべっても元気なじじいです。この人の好物、絶対肉だと思う。
  

原作を読む

3/10
  
 のんびり報告。
 指輪物語、やっと「二つの塔」に入りました。
 

3/11
  
 がんばり報告。
 指輪物語、やっと「王の帰還」に入りました。
 

3/12
  
 指輪物語、読み終わりました。
 これから読まれる方のために、感想は書かずにおきます。
 

アニメDVDを買う

3/30
  
 家人がアニメ版「指輪物語」のDVDを買いました。レンタルになかったためですが、それ買うより追補編買ってよう〜という私の希望は却下されました。追補編の方が300円安いのに。
 2時間ちょっと、おおいに楽しみましたが、原作・映画両方へのネタばれを回避した感想を書くことは困難なので、念のため隔離します。もちろん、真面目な感想ではありません! あ、そのアニメ自体のネタばれも盛り沢山なので、お気をつけください。では、興味のある方は↓をお読み下さい。
 しかし、馳夫さんのミニスカ&パンチラ(ときにモロ)を見ることになるとは、微塵も思っておりませんでした。サービス?(絶対違います!)
 

3/30

  
 アニメ版、指輪物語を見ました。

「なぜこんなところに筑紫哲也が!!」
 そっくりです! 馳夫さん! なんか、政治の本4冊くらい出してそうです! 恐い!! びみょ〜にファンタジーな絵柄の中、彼だけなぜか筑紫哲也さんです。いいえ、それでは筑紫さんに失礼です。筑紫さんを3割増しでガラ悪くしたかんじです。すごいなあ、馳夫さん。フロドが「敵の手下なら姿がよくて感じがわるいと思う(から、この人は敵の手下じゃないんじゃないかなあ)」と言ってしまったのも致し方ないことでしょう!
 ファンタジーアニメのはずなのに筑紫さんがご出演なさっていて驚きましたが、裂け谷での秘密会議にはバイキングが!! ギムリにしてはでか…って、ボロミア!? ボロミアなの!? 角笛を吹くから? だからまるきりバイキング? ボロミア、角の生えた兜を頭にガラ悪く登場! しかも馳夫さんと同じく、彼も生足、ミニスカです。腰に毛皮を巻き付けて、ミニスカをちょっと隠したりしているせいで、よりセクシー…なわけありません! おかしい、何かがおかしい…。
 ガンダルフも若干悪人顔ですが、元々ガラ悪いキャラなので、問題ありません。どころかマントの肩のあたりぐるりにシャンプーハットのようなひだひだがついた、ちょっぴりキュートなかんじの衣装が、ガラの悪い顔とミスマッチで初見の方々が彼を誤解しやしないかと心配なくらいです。そして、どうもフロドもガラ悪げです。口の端ゆがめて笑ったりする表情が、何ともガラ悪く、気がつけばほとんど皆ガラ悪い、恐ろしい絵面です。何か嫌なことでもあったんだろうか、この作監のひと……。素直にかわいいのはメリーとピピンだけって、問題じゃないでしょうか。ええ。女性陣もたいそう恐ろしい顔立ちをしておいでです。夢に出てきそうです。
 キャラにも増して黒の乗り手、オークなど、たいへん気味悪く仕上がっており、作られた1978年当時見ていたとしたら、私はきっちりうなされたことでしょう。油断するとすぐアニメ絵から「実写を加工したリアルなアニメ」になだれ込むのも恐いです。いっそ全編この調子で「実写+加工」アニメで統一すれば良かったんじゃないかと思うのですが、時代的に無理だったのかもしれません。

 物語は、いかにも走り走りといった作りで、原作を読んでいなければ、たぶん理解することは不可能でしょう。王の帰還手前まで入ってますので、映画の後でも無理っぽいです。ただ、映画を観た後でこれを観ると、似たようなシーンが随所に見られ面白いです。(確かどこかで監督もこのアニメにふれていました)トム・ボンバディルのエピソードなどは、こちらでも削られていますが、酒場でフロドが歌うシーンや、秘密会議にビルボが出席しているシーンなどはちゃんと盛り込まれてます。
 そういえば、フロドが黒の乗り手に刺された後、映画ではアルウェンが探しに来てましたが、こちらではなんとレゴラスが!! 馬に乗ってやってくる姿がどうやら男だったので「原作通りでくるか」と思っていたところへ、馳夫さんが「レゴラス!」ってうれしそうに叫んだので、爆笑してしまいました。そうか、レゴラスにこの役をふったか……。ところで、映画にはなく、アニメにはあった、浅瀬を渡ったところでのフロドの台詞「指輪も、このわたしも渡すものか!」は、ぜひ実写版でも見たかったものです。
 物語はものすごい勢いで進みます。なのに何故か戦闘シーンだけ、やたら念入りに描き込まれております。全体の3分の1くらい黒の乗り手や、オークのシーンかも。
 そうこうするうちに、ボロミア戦死、怖れていた筑紫哲也とバイキングのキスシーンもなく、フロドとサムは旅立って行ったのですが……ここでまた、どこかで見たことのある方が。ゴクリ、あんたはもしや、日本で妖怪人間と呼ばれていませんでしたか? そっくりです、妖怪状態のベムを華奢にしたようなかんじです。いえ、見比べると似てないのかもしれませんが。
 画面の辛気くささはうなぎ登り状態で、もはやなすすべもなく見た夜うなされるアニメへまっしぐら! 唯一ガンダルフが真っ白になって復活(と言いたいくらい景気良く真っ白でした。セルに色つけるの、楽だったことでしょう!)したあたりだけ、画面が明るいといった有様です。
 お話しは片や角笛城の勝利まで、片やシェロブのいる峠手前まで、というところでナレーション「フロドの勇敢な仲間たちにより闇の勢力は…」こうやって以下第二作へ続く……のかとおもいきや「中つ国から永遠に消された。英雄たちの戦いは終わり、指輪物語もその終わりを告げるに至ったのです。」終わったんかい!!

 当時、続編を当然作るつもりで、作った第一作が十数年を経て「絶対続編はないな」ということで後からナレーションを入れ完結した形で(完結してないが)DVDにしたのかもと思ったけれど、もしや、公開当時から入ってるナレーションなのだろうか。何をどうつくろっても、たとえ画面がなんとなく戦に勝った?な場面で終わってるからと言っても、こんなナレーションひとつでごまかされる人はいないと思うのだけど、どうだろう? 潔く続くのままにしておけばいいのに……。けれども、DVDで見た私としては、最後まで笑いどころを提供してくれてありがとう!と、礼を述べてもいいような気分だったりします。面白かった!

 この感想をうっかり読んで、購入を見送った方がいらしたら、発売元に申し訳ないなあ。いろんな意味で見て損はないDVDだと思うので、買う気がある方は、あきらめて買うがよいでしょう。日本語吹き替えはついていませんが、フランス語吹き替えはついております。字幕言語も日本語、英語の他にフランス語、中国語、スペイン語、タイ語、ポルトガル語、ハングル語と盛り沢山でお得ですよ。(2002.8 当時。現在は日本語吹き替え収録版も発売されてます)
 

その他、こまごまとしたネタはさらにどうでもいいかんじなので、抜き出しませんでした。
2002年3月の雑記をお読み下さい。

……アニメ版、さんざん言ってますが、ほんとうに見る価値はあると思いますので、絵柄にくじけず、ぜひ!