ちょっと三毛猫の右目がおかしいことを発見。万が一何かの病気で、放っておいたがために失明!とかいった事態になったら悔やまれてならぬ、と病院行きを決意。外出には首輪をと、まず首輪を手に取る。……とたんに猫、おおはしゃぎ。ここ数年、首輪は散歩の時にしか使用しておらず、猫の頭の中は「首輪=散歩」。見ていてあわれなくらいのはしゃぎっぷり。期待で喉は鳴りっぱなし。これから病院なのに……。
長くなるので、道中、院内のことは割愛して(ああ……でも「がたがたがた」って擬音がふさわしいほど振れ大きく震えていたことよ。目で見て分かるほど震えることってあるんだなあ)結果は、外傷性の軽い炎症ということで一安心。
帰宅した途端に、猫はぶわっと体中の毛をふくらまして部屋の奥へかけてゆく。そうか、外では尻尾ふくらませる余裕もなかったのか。入れ替わりに何故かきらきらした目でかけてくる黒猫。三毛猫を匂い、私の脱いだ上着を匂い、私の体を匂い、きらきらした目のまま私を見上げ……君、自分も散歩へ連れて行け、とアピールしているね? 違うの、散歩に行ってたんじゃないの。それにこれからもらってきた目薬ささなきゃ。ちょっとどいててくれる?
三毛猫は色々納得いかない、という様子ながら別に逃げ隠れするでもなく、抵抗するでもなく目薬をさされ、やれやれ、といった体で最近お気に入りのお昼寝ポイントへ退場していきました。が、直後依然きらきらした目のままの黒猫が、いかにも「今何してたの? 次は私の番ね? ね?」ってかんじで詰め寄って来るのには笑いました。健康なおまえの目にさしてやる目薬はないんだよ。それともいっちょ病院行くかい?
今は二匹して仲良くべったり猫団子で眠っております。