メジャイ。彼らは王の護衛。王の側近。そして都を守る戦士。許し難い罪を犯した者をこの地に封印し、未来永劫守る一族。3000年の永きに渡り、連綿と続く使命。
 今、メジャイの長を勤めるのはアーデス・ベイ。彼の守る都の名はハムナプトラ。封印された「名を奪われし者」は、復活すれば世界を滅ぼす災厄をまき散らす。決して甦らせてはならない。そのためなら彼ら、メジャイ一族はこの地に訪れようとする総ての者の命を奪うことすらためらわない。自らの命を投げ出すことも惜しまない。万一、封印が破られし時、彼らは滅びに立ち向かう。
 甦るのは何者か。甦らせるのは誰か。ハムナプトラの神話が3000年の時を経て今再び綴られ始める。